歯並びが悪くなる原因
なぜ歯並びは悪くなってしまうのでしょう? その原因をご紹介します。
1 歯と顎の骨との大きさの不調和
歯の大きさ、本数や骨の成長・発育は生まれつきのものではありますが、それらが調和のとれた状態になっていないときがあります。
2 食生活の変化?
昔に比べ柔らかい食べ物が多くなったり、忙しさから食事時間が短くなったりしている現代、「咬む」回数も必然的に減ってしまっています。それらによって歯並びが悪くなることがあるという説も。
3 日常での好ましくない習慣
日常生活での次の習慣は、歯並びに影響します。
- 指をしゃぶる
- うつぶせ寝
- 口を常に閉じていないたにめよだれが出る
- 爪をかむ
- 口を開いていることが多く歯が見えていることが多い
- 手枕をする
- 頬杖をつく
- 歯で舌をはさむ
- 鉛筆をかむ
- 唾液を飲み込むとき下の唇だけに力がかかる
これらに身に覚えのある方は、意識して姿勢を正しましょう。
4 欠損
歯を失ってしまった部分やもともと歯がない、また、乳歯の生え代わりで永久歯が出てこない部分を放っておくと、隣接する歯がその部分に倒れてきたり、また対合歯までもが長く伸びたようになり、歯並びを乱すことになります。
5 親知らずのいたずら
斜めや横向きに生えてしまった親知らずは歯列を強く押し、歯並びを乱すことがあるといった意見もあります。
6 睡眠環境
睡眠中の歯ぎしりや無意識な食いしばり、また寝る姿勢などによっては、歯が削れてしまったり、前歯を押し出してしまったりします。顎の骨の成長に前後・左右差が生じ、上下で歯比較的不釣り合いな成長になります。大きな影響を与えます。
7 日本の特殊性
日本および東洋では、もともとモンゴロイドと呼ばれる民族で構成されています。モンゴロイドの特徴として歯のサイズが大きかったり、上の顎の発育が下に比べ控えめな特徴があるため、受け口の割合が多く、顎の骨に歯が並びきらないときがあります。
以上のように歯並びが悪くなる原因は日常生活の中に多くあり、ご自身では気づかないことが多いです。特にお子様の小さい頃からの生活習慣が大きく影響します。常にお口を閉じていなかったり、指しゃぶりなどの癖には特に注意してください。不適切と思われるであろう習慣や歯並びについて、少しでも不安を覚えることがありましたら、お気軽にご来院ください。